学会紹介:会長挨拶

高等教育質保証学会会員の皆様へ

 令和4年8月に開催された総会での承認を経て、谷口功先生(国立高等専門学校機構・理事長)の後任として、第7期高等教育質保証学会会長に就任いたしました。会員諸氏のご協力を得て、本学会の一層の発展のために尽力したいと存じますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
 本学会は、設立趣意書に記されるように、高等教育の発展のために、「質保証」を学問分野として確立し、有効な研究を行ないその結果を共有すること、さらに研究成果を社会に対して積極的に発信することを目的に掲げています。現代社会における高等教育の質保証は、きわめて重要なテーマであるにもかかわらず、研究分野としても学会活動としてもまだ日が浅く、そもそも「質」とは何か、どのように「保証する」かについての議論が、これまで活発になされてきました。くわえて、COVID-19のコロナ禍に伴い、オンラインによる遠隔教育が瞬く間に広まり質保証の新たな課題が顕在化しました。
 高等教育の国際的流動性促進とそれを担保する資格承認、国内においては少子化の進行に伴う大学全入時代の教育のあり方、高等教育機関の社会的説明責任、そしてオンライン教育の質保証等々、研究テーマは山積みでかついずれも喫緊の課題です。高等教育関係者からの期待も非常に大きい研究領域と言えるでしょう。
 本学会としても、会員の相互交流(令和5年第12回大会は久しぶりの対面開催予定)と研究成果の社会発信を軸に学会活動を推進していく所存です。
 会員諸氏の研究の一層の発展を願いつつ、本学会へのご支援を頂きたく、重ねてよろしくお願い申し上げます。


高等教育質保証学会会長

長谷川壽一