Date
2025年8月30日 - 2025年8月31日
Time
14:00 - 15:00
Location
山口県立大学

高等教育質保証学会 第14回大会

参加申し込みを開始しました

テーマ
「社会からの信頼を高めるための高等教育の質保証」

 認証評価制度は、2025年度から制度としての4巡目を迎えました。
4巡目の制度設計に向けて2022年3月に公表された中教審質保証システム部会「新たな時代を見据えた質保証システムの改善・充実について」(審議まとめ)においては、「学修者本位の大学教育の実現」「社会に開かれた質保証の実現」が、質保証システムの二つの検討方針として示されています。自己点検評価をもとにした内部質保証のしくみについて学生自身や地域社会を含めたステークホールダーの視点からさらに充実強化を図り、国内外に向けて教育研究成果を幅広く、わかりやすく説明することが問われています。
そうした状況を踏まえ、各大学が高校や地域社会等と連携して行う教育を、それぞれの大学の理念・特色のもとでどのように充実させ、その質を保証していこうとしているのか、また、学修の当事者である学生が大学教育の質保証に参画するためにはどのような取組みが必要で課題はなにか等、近年話題となっているテーマを取りあげて検討する機会として企画しました。さらに、認証評価のあり方自体についても新たな方向性が唱えられている中、プログラム評価や機関評価の枠組みの中で、各セッションのテーマを掘り下げていく機会ともなっています。
 日本社会が急速な少子化を迎える局面にあって、中教審は2025年2月、今後10年間に必要な制度改正や支援措置などを含め、高等教育の在り方について、「我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~(答申)」を公表しました。その中で、質保証システムについても、教育の質の高度化の観点から、抜本的な見直しの必要性が示されています。そこで、今年度の高等教育質保証学会では、このような高等教育に訪れる変化を見据えながら、「何をどのようにやったか」ではなく、「やったことをどう評価するか、適切に評価するためには何が必要か」等に焦点を当てて大学教育の質の向上につながる質保証の在り方について議論します。

                            高等教育質保証学会会長  奥野 武俊
                               大会実行委員長  田中 マキ子

参加申し込みフォーム

以下のフォームからお申し込みをお願いいたします
URL:https://forms.gle/NZVbebYSMFuk6gxs6

大会プログラム

山口県立大学 北キャンパス
〒753-8502 山口県山口市桜畠6-2-1
8月30日(土) 
13:00~受付開始
14:00~14:10開会挨拶
奥野 武俊 高等教育質保証学会 会長
14:10~15:40基調講演
「急速な少子化が進む時代の大学と質保証」
吉田 文 早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授(日本高等教育学会会長)
司会
田中マキ子 山口県立大学 学長(大会実行委員長/中央教育審議会委員)
16:00~17:50

<セッションⅠ>
「地方創生を推進する高等教育の質保証」

  • 事例報告1:「地域と連携した教育の学修成果とプログラム評価」
    古畑 翼 信州大学 教育・学生支援機構 助教(UEA)
  • 事例報告2:「大学間が連携して行う教育の質保証」
    吉村 耕一 山口県立大学 副学長

コメンテーター
松野 浩嗣 山口大学 副学長
松尾 太加志 北九州市立大学 特任教授(前学長)
廣瀬 克哉 法政大学 教授(前総長)

モデレーター
岩野 雅子 山口県立大学 副学長

18:00~19:15情報交換会 
8月31日(日) 
 9:30~11:30

<認証評価セッション>
大学基準協会
大学改革支援・学位授与機構
日本高等教育評価機構
大学・短期大学基準協会
大学教育質保証・評価センター

モデレーター
土屋 俊 高等教育質保証学会 副会長

11:30~12:00評議員会
12:00~12:30ポスターセッション コアタイム (ポスターは会期を通じて掲示)
12:30~13:00総会
13:00~15:00

<セッションⅡ>
「質保証への学生参画」

  • 「内部質保証への学生参画とは」
    田中 正弘 筑波大学 准教授
  • 「スウェーデンの事例」
    武 寛子 愛知東邦大学 教育学部 准教授
  • 「中国の事例」
    李 敏 大学改革支援・学位授与機構 教授
  • 「日本の事例」
    中里 祐紀 東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻 大学経営・政策コース博士課程

モデレーター
田中 正弘 筑波大学 准教授

当日は会場にてWi-Fiを利用いただけます。パスワード情報等は当日お伝えします

各セッションの要旨

基調講演「急速な少子化が進む時代の大学と質保証」
日本の高等教育機関に「質保証」が政策課題とされたのは、2002年の中央教育審議会による『大学の質の保証にかかる新たなシステムの構築について』が嚆矢だろう。それ以降、直近2025年の『我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~』まで、「質保証」が俎上に載せられなかったことはないと言ってよい。20年余にわたって重要課題とされてきた「高等教育の質保証」であるが、果たして、そこでいう「質」とは何か、「保証」とは何か。この20余年の「質」や「保証」の意味するところは、変化したのかしなかったのか、求められた「質」や「保証」は、どの程度達成できたとされているのか。そして、「質保証」のために制度化された認証評価は、どのような「質保証」をしてきたのか。
認証評価に新たな質保証の仕組みが求められている現在、これまでの高等教育における質保証の歩みを振り返り、その可能性と限界について考察する。
セッションⅠ「地方創生を推進する高等教育の質保証」
「知の総和」の向上に関する答申(令和7年2月)では、人材育成等を核とした地方創生の推進を重視し、地域連携を発展させたプラットフォームや大学等連携推進法人を発展させた機構といった仕組みづくりを支援するとしている。本セッションでは、地域活性化人材育成事業(SPARC)で現在行っている2つの事例報告をふまえつつ、「地方創生」という観点から、地域社会との連携や大学間の連携といった取り組み・プログラムの評価や質保証について、国立・公立・私立大学の視点を交えつつ意見交換を行う。
認証評価機関セッション
認証評価について変革が求められている。内部質保証体制の整備など、最低限の質の維持を重要な課題としてきた認証評価事業に対して、質や水準の向上への寄与がこれまで以上に求められている。このセッションでは、教育の質の向上のために様々な活動を行う組織としての評価機関として、我が国の高等教育の水準の向上に向け、各機関の「これまでの取り組み」や、「次の一手」を出し合う機会としたい。
セッションⅡ「質保証への学生参画」
世界的に「学生参画」(student engagement)の研究が盛んになってきている。特に、最近の10年間において、「パートナーとしての学生」(students as partners: SaP)という、参画する学生の新たな位置づけをテーマとする研究が活発に行われてきた。しかしその一方で、日本において、学生参画の研究は盛んとはいえない。いまだに、質保証への「学生参画=学生FD」という過去の図式から抜け出せないでいる。そこで本セッションでは、参画する学生の役割や彼らに与えられるべき権利や義務、および彼らの成長などをテーマとする、各国の先行研究の分析結果を紹介したい。

ポスターセッション発表のお申込み

大学教育の質の保証、質の向上に係る研究のみならず、関連するさまざまな取組みや特色ある大学教育の取組みなどについて、多くの方々のご発表を広く受け付けます。
(1)発表資格:大会の事前参加申込みをした者

  • 大会参加申込フォーム(前述)にて、学会参加とともにポスター発表の申込みも行ってください。本学会の趣旨に沿う内容であれば、非会員のご発表も可能です。奮ってご発表ください。

(2)ポスターセッションの申込み締切:2025年8月22日(金)
(3)発表要旨提出締切:2025年8月22日(金)
(4)発表要旨の様式:A4判2枚以内(1枚でも可)

  • ファイル名を発表代表者のお名前とし、PDFの形式でご提出ください。
  • 発表要旨のテンプレートは以下よりダウンロードしてください。
  • ポスター発表代表者は、参加費は無料です。

高等教育質保証学会 ポスター発表要旨テンプレート  https://x.gd/g4aQi

  • 発表要旨の提出は、高等教育質保証学会メールアドレス(以下)にメールでお送りください。secretariat[at]jaquahe.org

大会参加費

大会参加費および情報交換会費は、大会実行委員会の口座(以下)にお振込みいただきますようお願いします。

ゆうちょ銀行 口座記号番号 00120-7-697089
加入者名「高等教育質保証学会大会実行委員会」
他の金融機関から振込をされる場合
【店名】○一九(読み ゼロイチキュウ)
【店番】019 【預金種目】当座 【口座番号】0697089

・振込みの際には、参加者の名前がわかるように明記し、振り込みをしてください。
・大会参加費、情報交換会費は合算した額を振込んでください。
・振込み手数料は各自でご負担ください。

大会参加費[会員でない方]
・8月1日までの振り込み 4,000円(学生 2,000円)
・8月2日以降の振り込み 5,000円(学生 3,000円)
※ 当日申込み者は、受付にて所定の参加費を申し受けます。[会員の方]
・正学会員、団体会員(3名様まで)、賛助会員(3名様まで)は、参加費無料となります。
・この機会に新規入会(正会員:年会費5,000円)もお薦めいたします。
入会申し込み
情報交換会費5,000円(学生 3,000円)
※ 当日申込み者は、受付にて所定の参加費を申し受けます。
弁当・お茶代
(2日目)
1,000
※ 事前申込み者のみ。

※ 学会当日は土日開催のため、学内食堂や売店が営業しておりません。また、周辺にもコンビニエンスストア等のお店はございませんので、昼食を持参される予定がない方は、お弁当を注文されることをおすすめします。
※ 参加者控室は、2号館3階(B306教室)を用意しています。講師控室、学会事務局は2号間4階(ラーニングコモンズ)です

アクセス

第14回大会実行委員会

委員長田中 マキ子山口県立大学学長
副委員長永富 直樹山口県立大学事務局長
委 員岩野 雅子山口県立大学副学長
委 員吉村 耕一山口県立大学副学長
委 員丹 佳子山口県立大学副学長
委 員中村 安希大学基準協会企画・調査研究課長
委 員嶌田 敏行大学改革支援・学位授与機構教授
委 員李 敏大学改革支援・学位授与機構教授
委 員江成 一敏日本高等教育評価機構評価第2課課長
委 員太田 敏彦大学・短期大学基準協会総務課長
委 員杉浦 洋典大学教育質保証・評価センター事務局次長
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